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2話写経

曜「前回の!」

「「「ラブライブ!サンシャイン!!」」」

曜「春、スクールアイドルμ’sを知った千歌ちゃんは、自分の学校にスクールアイドル部を作る決心をした!」

曜「そんなとき、千歌ちゃんは東京でピアノをやってるという女の子に出会い、スクールアイドルへの想いを話す」

梨子『離して!』

千歌『私も仲間と一緒に頑張ってみたい!』

曜「スクールアイドルを始めるため、作曲のできる生徒を探す千歌ちゃん」

曜「その前に、海で出会った女の子、梨子ちゃんが転校生として現れた!」

千歌『奇跡だよ!!』

 

 

『音ノ木坂学院高校1年、桜内梨子さん。曲は「海に還るもの」』

梨子『……』

梨子『……!』

梨子『……っ』

 

 

梨子「っ……!」

梨子「……」ベランダに出る

梨子「……」千歌の部屋の窓を見つめる

 

OP

 

梨子「ごめんなさい」

千歌「だからね、スクールアイドルっていうのはー!」

曜「……」

千歌「はぅぅ……」

 

梨子「ごめんなさい」

千歌「学校を救ったりもできたりして、すっごく素敵でー!」

梨子「……」

千歌「はぅぅぅ……」

 

千歌「どうしても作曲できる人が必要でー!」

梨子「ごめんなさーい!」

千歌「待っ……!わぶっ」

むつ「なに、あれ」

曜「あはは……」

 

千歌「1,2、1,2、1,2、1,2」

曜「またダメだったの?」

千歌「うん!でもあと一歩、あと一押しって感じかな!」

曜「ほんとかなあ……」

曜「よっと」START:DASH!!の再生を止める

千歌「だって、最初は――」

梨子『ごめんなさい!』

千歌「だったのが、最近は――」

梨子『っ……ごめんなさい……』

千歌「になってきたし!」

曜「嫌がってるようにしか思えないんだけど……」

千歌「だいじょうぶ!いざとなったら――」音楽の教科書

千歌「――なんとかするし!」

曜「それはー、あんまり考えない方がいいかもしれない……」

千歌「それより、曜ちゃんの方は?」

曜「あぁ!描いてきたよー!」

 

 

千歌「おぉ……」

曜「どう?」

千歌「すごいね……でも衣装というより制服に近いような……スカートとかないの?」

曜「あるよー!はい!」

千歌「えっ、いやーこれも衣装っていうか……もうちょっとこうかわいいのはー……」

曜「だったらこれかな!はい!」

千歌「武器持っちゃった!」

曜「かわいーよねー!!」

千歌「かわいくないよ!むしろこわいよー!」

曜「んー?」

千歌「もー、もっとかわいいスクールアイドルっぽい服だよー」

曜「と、思って!それも描いてみたよ!ほい!」(イラスト千歌、髪留めが四つ葉)

千歌「わぁー、すごーい!キラキラしてる!」

曜「でしょー?」

千歌「こんな衣装作れるの?」

曜「うん、もちろん!なんとかなる!」

千歌「ほんとー!?よーし、くじけてるわけにはいかない!」

 

 

ダイヤ「お断りしますわ!」

千歌「こっちも!?」

曜「やっぱり」

ダイヤ「5人必要だと言ったはずです。それ以前に、作曲はどうなったのです?」

千歌「それはー……たぶん……いずれー!……きっとー……可能性は無限大!」

千歌「……で、でも、最初は3人しかいなくて大変だったんですよね、u'sも」

ダイヤ「……!」

曜「?」

千歌「知りませんか?」

曜「……!ぁ……」

千歌「第2回ラブライブ優勝、音ノ木坂学院スクールアイドル、u's!」

ダイヤ「……それはもしかして、μ’sのことを言ってるのではありませんですわよね?」

ようちか「「……」」

ダイヤ「…………」

千歌「……あ、もしかしてあれ、みゅーずって読む……」

 

 

千歌「『おだまらっしゃーい!!』だって~!前途多難すぎるよ~……」

曜「……じゃー、やめる?」

千歌「やめない!んー!」

曜「だよね!」

 

 

ダイヤ「言うに事欠いて、名前を間違えるですって!?あぁん!?」

ダイヤ「μ’sはスクールアイドルにとっての伝説、聖域、聖典、宇宙にも等しき生命の源ですわよ!?その名前を間違えるとは……!」

ダイヤ「……片腹痛いですわ」

曜「……!!」目を輝かせてる?

千歌「……ち、ちかくないですか?」

 

 

千歌「あ、花丸ちゃーん!おーい!」

花丸「こんにちは」

千歌「はぁぁ、やっぱりかわいい……!」

千歌「……?……???」

花丸「……?」

ルビィ「!」

千歌「ルビィちゃんもいるー!」

ルビィ「……!」

 

 

ダイヤ「ふん、その浅い知識だと、たまたま見つけたから軽い気持ちで真似をしてみようとか思ったのですね?」

千歌「そんなこと……」

ダイヤ「ならば、μ’sが最初に9人で歌った曲、答えられますか?」

千歌「……え、えと……」

ダイヤ「ぶーっ!ですわ!」

 

 

千歌「……ほーらほら、こわくなーい……食べる?」

ルビィ「……!えへへ……」

千歌「よっと!」

ルビィ「うぅ……うゅ!」

千歌「ふふん……とぉりゃ!!」

ルビィ「わ!!」

千歌「捕まえた!」

ルビィ「うぅ……!」

 

 

ダイヤ「『僕らのLIVE 君とのLIFE』、通称ぼららら。次、第2回ラブライブ予選でμ’sがA-RISEと一緒にステージに選んだ場所は?」

千歌「ステージ……?」

ダイヤ「ぶっぶー!ですわ!」

ダイヤ「秋葉原UTX屋上。あの伝説と言われるA-RISEとの予選ですわ!次、ラブライブ第2回決勝、μ’sがアンコールで歌った曲は――」

千歌「知ってる!『僕らは今のなかで』!」

ダイヤ「――ですが」

 

 

バス車内

花丸「スクールアイドル?」

千歌「すっごく楽しいよ!興味ない?」

花丸「あ、いえ、マルは図書委員の仕事があるずら。……ぃ、いや、あるし」

千歌「そっかー、ルビィちゃんは?」

ルビィ「え、あ、ぁ、ルビィはその……お姉ちゃんが……」

千歌「お姉ちゃん?」

花丸「ルビィちゃん、ダイヤさんの妹ずら」

千歌「えっ?あの生徒会長の?」

曜「なんでか嫌いみたいだもんね、スクールアイドル」

ルビィ「……はい……」

花丸「……」

 

 

ダイヤ「――ですが。曲の冒頭、スキップしている4名は誰?」

千歌「えぇー!?」

ダイヤ「ぶっぶっぶーーー!!!っですわぁ!!!」

 

花丸「?」

ルビィ「……」

 

ダイヤ「絢瀬絵里東條希星空凛西木野真姫!こんなの基本中の基本ですわよ?」

曜「す、すごい……」

千歌「生徒会長、もしかしてμ’sのファン……?」

ダイヤ「当たり前ですわ、わたくしを誰だと……んっんんっ、一般教養ですわ一般教養!」

ようちか「「えー??」」

ダイヤ「っ……と、とにかく、スクールアイドル部は認めません!」

 

ルビィ「……っ」

 

 

ルビィ「……」

花丸「……」

曜「今は、曲作りを先に考えた方がいいかも。何か変わるかもしれないし!」

千歌「そうだねー……花丸ちゃんはどこで降りるの?」

花丸「今日は沼津までノートを届けに行くところで」

千歌「ノート?」

花丸「はい、実は入学式の日――」

 

 

善子『堕天使ヨハネと契約して、あなたも私のリトルデーモンになってみない?うふふ……』

『『『……』』』

花丸『……』

ルビィ『……!!』見惚れる

善子『…………ぴーーーんち!うぅ!』

 

 

花丸「――それっきり、学校に来なくなったずら」

ルビィ「……」苦笑い

曜「そうなんだ……」

 

千歌「――じゃーねー!!」

千歌「……!」

千歌「桜内さーん!」

梨子「!……はぁ……」

千歌「まさか、また海入ろうとしてるー?」

梨子「……してないですっ!!」

千歌「よかったっ」

梨子「あのねぇ、こんなところまで追いかけてきても、答えは変わらないわよ?」

千歌「へ?あ、ちがうちがう、通りかかっただけ。そういえば、海の音、聴くことはできた?」

梨子「……」

千歌「(微笑んで)……じゃあ、今度の日曜日空いてる?」

梨子「……どうして?」

千歌「お昼にここに来てよ。海の音、聴けるかもしれないから」

梨子「聴けたらスクールアイドルになれって言うんでしょ」

千歌「うーん、だったらうれしいけど……その前に聴いてほしいの。歌を」

梨子「歌?」

千歌「梨子ちゃん、スクールアイドルのこと全然知らないんでしょ?だから、知ってもらいたいの!……ダメ?」

梨子「……」

梨子「……あのね、私、ピアノやってるって話したでしょ?」

千歌「……うん」

梨子「小さい頃から、ずーっと続けてたんだけど。最近、いくらやっても上達しなくて、やる気も出なくて」

梨子「それで、環境を変えてみようって。海の音を聴ければ、何かが変わるのかなって……」

千歌「…………変わるよ、きっと」手を取る

梨子「簡単に言わないでよ」

千歌「分かってるよ。でも、そんな気がする」

梨子「……変な人ね、あなた」

梨子「とにかく、スクールアイドルなんてやってる暇はないの。ごめんね」

千歌「……」手を離さない

梨子「……?」

千歌「わかった、じゃあ海の音だけ聴きに行ってみようよ。スクールアイドル関係なしに」

梨子「え?」

千歌「ならいいでしょ?」

梨子「……」

梨子「……ほんと、変な人」

 

Bパート

 

果南「音ノ木坂から来た転校生?」

千歌「そうなんだよ、あのμ’sの!」

梨子「そんなに有名なの?」

果南「ふぅん、知らないんだ?」

 

 

梨子「イメージ?」

果南「水中では、人間の耳には音は届きにくいからね。ただ、景色はこことは大違い。見えてるものからイメージすることはできると思う」

梨子「想像力を働かせるってことですか?」

果南「ま、そういうことね。できる?」

梨子「やってみます」

 

 

梨子「……」

千歌「……」

曜「……」

梨子「……」首を振る

梨子「……ふぅ」

曜「ダメ?」

梨子「残念だけど……」

千歌「イメージか……確かに難しいよね」

梨子「簡単じゃないわ。景色は真っ暗だし」

曜「真っ暗?」

千歌「そっか、わかった!もう一回いい?」

果南「……」

 

梨子「……」

千歌「……」

曜「……」

(アバンの回想)

梨子「……」

梨子「……!」

ようちか「「」」上を指差す

梨子「!」

梨子「……!!」

 

梨子「ぷはぁっ、はぁ……」

千歌「っはぁ、聴こえた?」

梨子「うん……!」

千歌「私も聴こえた気がする!」

曜「ほんと?私も!」

ようちかりこ「「「ふふっ……あははは!!!」」」

果南「……」微笑む

 

 

千歌「えぇ、うそ!」

曜「ほんとに!?」

梨子「ええ」

千歌「ありがとぉ……ありがとー!!……ぅわっ」

梨子「待って、勘違いしてない?」

千歌「へ?」

梨子「私は曲作りを手伝うって言ったのよ?スクールアイドルにはならない」

千歌「えぇ~!?」

梨子「そんな時間はないの」

千歌「そっか……」

曜「無理は言えないよ」

千歌「そうだね~……」

梨子「じゃあ詞をちょうだい?」

千歌「し?」

千歌「し……し?」

千歌「し!」鞄にみかん

千歌「しってなに~~~~」

曜「たぶん~~~~歌の歌詞のことだと思う~~~~」

ようちか「「歌詞?」」

 

 

梨子「……あれ?ここ、旅館でしょ?」

千歌「そうだよ?」

曜「ここなら時間気にせずに考えられるから!バス停近いし帰りも楽だしねー」

志満「いらっしゃーい。あら曜ちゃーん、相変わらずかわいいわねー」

曜「えへへ」

志満「そちらは千歌ちゃんの言ってた子?」

千歌「うん!しま姉ちゃんだよ!」

梨子「あっ、あ……桜内梨子です」

志満「よろしく。こちらも美人さんねー」

千歌「そうなんだよー!さすが東京から来たって感じでしょー?」

志満「ほんとに!何もないところだけど、くつろいでいってね」

美渡「志満姉~」

千歌「みと姉、……そのプリン、もしかして!」

美渡「やばっ」

梨子「ひいいぃっ」

千歌「待てぇー!私のプリンーーー!」

 

 

千歌「ひどすぎるよ!しま姉が東京で買ってきてくれた限定プリンなのにー!そう思わない!?」

梨子「……それより、作詞を……」

美渡「いつまでも取っとく方が悪いんですー!」

千歌「うるさい!」

梨子「」エビ

曜「ひぃっ」

美渡「甘いわ!とりゃっ」

梨子「」浮き輪

曜「うぅわっ」

美渡「……やばっ」

梨子「……」

梨子「……失礼します」ピシャッ

梨子「さあ始めるわ――」

千歌「曜ちゃんもしかしてスマホ変えた?」

曜「うん!進級祝い!」

千歌「いいなー!」

梨子「」ドンッ

 

美渡「逃げるぞしいたけ!」

 

梨子「は・じ・め・る・わ・よ?」

曜「……」

千歌「……はい」

 

 

千歌「~~~……うぅ~ん……」

梨子「やっぱり、恋の歌は無理なんじゃない?」

千歌「いやだ!μ’sのスノハレみたいなのを作るの!」

梨子「そうは言っても、恋愛経験ないんでしょ?」

千歌「なんで決めつけるの?」

梨子「あるの?w」

千歌「……無いけど……」

梨子「やっぱり……それじゃあ無理よ」

千歌「……でも、ていうことは、μ’sの誰かがこの曲を作ってたとき、恋愛してたってこと?あ、ちょっと調べてみる!」

梨子「なんでそんな話になってるの?作詞でしょ?」

千歌「でも気になるし!……!」カタカタ

曜「千歌ちゃん、スクールアイドルに恋してるからね」

梨子「ほんとうに……」

梨子「……!」

曜「……!」

梨子「……」

曜「……」

千歌「なに?」

梨子「今の話、聞いてなかった?」

曜「スクールアイドルにドキドキする気持ちとか、大好きって感覚とか」

梨子「それなら、書ける気しない?」

千歌「……!」

千歌「――!!」

千歌「うん!書ける、それならいくらでも書けるよ!!えっと、まず、輝いているところでしょ、それからー!えへへ、あとね――」

梨子「……」目を潤ませる

 

『梨子ちゃん、とっても上手ね』

梨子『だって、ピアノ弾いてると空飛んでるみたいなの!』

梨子『自分がキラキラになるの!お星さまみたいに!』

 

千歌「――はい!」

梨子「もうできたの?」

千歌「参考だよ!私、その曲みたいなの作りたいんだ!」

梨子「……ユメノ……トビラ?」

千歌「私ね、それを聴いてね、スクールアイドルやりたいって、μ’sみたいになりたいって本気で思ったの!」

梨子「μ’s、みたいに……?」

千歌「うん!頑張って、努力して、力を合わせて、奇跡を起こしていく……私でも、できるんじゃないかって!今の私から、変われるんじゃないかって!そう思ったの!」

梨子「……!……本当に好きなのね」

千歌「……うん!」

千歌「――大好きだよ!」

 

 

梨子「……」

梨子「……」スマホユメノトビラを再生する

梨子「……」

千歌『みんな私と同じような、どこにでもいる普通の高校生なのに……キラキラしてた』

千歌『スクールアイドルって、こんなにも、キラキラ輝けるんだって!』

梨子「……」

梨子「……」ピアノの蓋を開ける

梨子『……!』

梨子『……っ』

梨子『……』

梨子『……』頭を下げる

梨子「……」

梨子「……『ユメノトビラ ずっと探し続けた』」

梨子「『君と僕との つながりを探してた』……」

梨子「……!」

千歌「わぁ……!えへへ」

梨子「!?……高海……さん……?」

千歌「梨子ちゃん!そこ梨子ちゃんの部屋だったんだ!」

梨子「そっか、引っ越したばかりで全然気付かなくて……」

千歌「今の、ユメノトビラだよね!?」

梨子「え?」

千歌「梨子ちゃん、歌ってたよね!?」

梨子「っ……いや、それは……」

千歌「ユメノトビラ、ずっと探し続けていた」

梨子「……そうね」

千歌「その歌、私大好きなんだ!第2回ラブライブの――」

梨子「――高海さん」

千歌「え?」

梨子「私、どうしたらいいんだろう。何やっても楽しくなくて、変われなくて……」

千歌「梨子ちゃん……」

千歌「……やってみない?スクールアイドル」

梨子「ダメよ……このままピアノを諦めるわけには……!」

千歌「やってみて、笑顔になれたら、変われたらまた弾けばいい。諦めることないよ」

梨子「……失礼だよ。本気でやろうとしている高海さんに、そんな気持ちで……」

梨子「……そんなの、失礼だよ」

千歌「――梨子ちゃんの力になれるなら、私はうれしい。みんなを、笑顔にするのが――スクールアイドルだもん」

千歌「んっ……!」手を伸ばす

梨子「千歌ちゃん!」

千歌「それって――とっても素敵なことだよ?」

梨子「……!」

梨子「んぅっ……!」手を伸ばす

梨子「っ……さすがに、届かないね――」

千歌「――待って、ダメ!」

梨子「……!!」

梨子「――!!んっ、んぅっ……!」

千歌「くっ……!んううっ……!」

梨子「……!!……わぁ――!!!」

千歌「わぁぁ――!!!」

 

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