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11話写経

千歌「しっかりね」

梨子「お互いに」

ルビィ「梨子ちゃん、がんばルビィ!」

ダイヤ「東京に負けてはダメですわよ!」

曜「そろそろ時間だよ」

梨子「うん」

鞠莉「チャオ、梨子」

果南「気をつけて」

花丸「ファイトずら」

千歌「……」

千歌「……梨子ちゃん!」

梨子「?」

千歌「次は、次のステージは、絶対みんなで歌おうね!」

梨子「ふふっ、もちろん!」

 

ダイヤ「……さあ、練習に戻りますわよ!」

果南「よし、これで予備予選で負けるわけにはいかなくなったね!」

鞠莉「なんか気合が入りマース!」

曜「ね、千歌ちゃん?」

曜「……?」

千歌「……」

曜「……」

千歌「……」

曜「千歌ちゃん……」

 

OP

 

ダイヤ「特訓、ですわ!」

「「「……」」」

千歌「……また?」

花丸「本当に好きずら」

ルビィ「あぁ!」

「「「?」」」

千歌「これって、Saint Snow!」

ルビィ「先に行われた北海道予備予選をトップで通過したって!」

果南「へぇ、これが千歌たちが東京で会ったっていう……」

千歌「がんばってるんだ……!」

果南「気持ちはわかるけど、」

「「「?」」」

果南「大切なのは目の前の予備予選!まずはそこに集中しない?」

鞠莉「果南にしては随分堅実ね?」

果南「誰かさんのおかげで、いろいろ勉強したからね」

ダイヤ「では、それを踏まえて――」

 

千歌「――なんで……」

千歌「こう、なるの!」

ダイヤ「文句言ってないでしっかり磨くのですわ!」

ルビィ「でっでででも足元がぬるぬるし――!」

花丸「ずらっ!?」

ルビィ「ピギィ!?」

千歌「これで特訓になるの?」

鞠莉「ダイヤがプール掃除の手配を忘れていただけねー」

ダイヤ「忘れていたのは鞠莉さんでしょう!?」

鞠莉「言ったよ?夏休みに入ったら、プール掃除なんとかしろって」

ダイヤ「だからなんとかしてるじゃないですか!」

鞠莉「へぇ~!『なんとか』ね~?」

「「むむむ……!!」」

善子「生徒会長と理事長があんなんで大丈夫?」

果南「私もそう思う……」

千歌「まあでも、みんなで約束したもんね。生徒会長の仕事は手伝うって」

曜「そうだよ!みんなちゃんと磨かなきゃ!」

千歌「うんうん」

曜「ヨーソロー!」

千歌「うっ……」

曜「デッキブラシと言えば甲板磨き!となれば、これですっ!……ぅわったぁー!」

ダイヤ「あなた、その格好はなんですの!?遊んでいる場合じゃないですわよ!?本当にいつになったら終わるのやら……」

千歌「……えへっ」

曜「……ふふっ」

 

 

ルビィ「綺麗になったね」

花丸「ぴっかぴかずら!」

ダイヤ「ほら見なさい?やってやれないことはございませんわ!」

「「「えぇーー!!?」」」

果南「そうだ、ここでみんなでダンス練習してみない?」

鞠莉「Oh, funny!おもしろそう!」

ダイヤ「滑って怪我しないでよ?」

鞠莉「ちゃんと掃除したんだし、平気よ!」

果南「じゃあ、みんなポジションについて」

 

「「「……」」」

千歌「……?あれ?」

果南「そっか、梨子ちゃんがいないんだよね」

ダイヤ「そうなると、今の形はちょっと見栄えがよろしくないかもしれませんわね」

花丸「変えるずら?」

果南「それとも、梨子ちゃんの位置に誰かが代わりに入るか……」

鞠莉「代役って言ってもねー……」

果南「!」

ルビマル「「……!」」

ダイよし「「……?」」

曜「……?……え?……ん?」

千歌「うん!」

曜「……へ?へ?私!?」

 

果南「1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8」

千歌「あっ、あれ~……?」

曜「まただ……」

ダイヤ「これでもう10回目ですわね……」

果南「曜ちゃんなら合うかと思ったんだけどな」

曜「私が悪いの。同じところで遅れちゃって……」

かなダイ「「……」」

千歌「あぁ違うよ、私が歩幅、曜ちゃんに合わせられなくて……」

鞠莉「……」

果南「まあ、身体で覚えるしかないよ。もう少し頑張ってみよ?」

果南「……じゃあ、行こうか!」

果南「1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8」

果南「1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8...」ドン

千歌「あっ、ごめん!」

曜「ううん、私が早く出過ぎて……」

鞠莉「……」

曜「ごめんね、千歌ちゃん。えへへ……」

 

 

ルビィ「」ピチュウウウウウウ

花丸「」ツルゥゥゥゥ

ルビィ「ふぅう、生き返る~……」

花丸「みかん味おいしいずら~!」

善子「リトルデーモンのみなさん!」

ルビマル「「!」」

善子「私に力を!漆黒卿の力を!この隻手に!」

D

「D賞でーす」

善子「堕天の、D……」

ルビマル「「……」」

ルビィ「2人、まだ練習してるんだね!」

 

千歌「ぅわたっ」

曜「ごめん!」

千歌「ううん、私がいけないの。どうしても梨子ちゃんと練習してた歩幅で動いちゃって……」

曜「……」

千歌「もう一度やってみよう!」

曜「……うん!」

千歌「じゃあ行くよ?」

「ずら」「ピギィ」「ぎらん」

曜「千歌ちゃん!」

千歌「?」

曜「もう一度、梨子ちゃんと練習してたとおりにやってみて?」

千歌「え?でも……」

曜「いいから!行くよ!」

千歌「……?」

曜「せーの!」

曜「1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8」

善子「おぉ!天界的合致!」

千歌「曜ちゃん!」

曜「これなら大丈夫でしょ?」

千歌「う、うん。さすが曜ちゃん、すごいね……」

rrr

梨子「あ、千歌ちゃん?今平気?うん、そう。東京のスタジオ着いたから、連絡しておこうかと思って」

梨子「……うん、なんか1人じゃもったいないくらいで」

千歌「えへへ。あ、ちょっと待って!みんなに代わるから。花丸ちゃん!」

花丸「!?え、えーっと……もすもす?」

梨子『もしもし、花丸ちゃん?』

花丸「み、未来ずら~~!」

善子「なに驚いてるのよ、さすがにスマホくらい知って――」

梨子『あれ、善子ちゃん?』

善子「えっ!?……フッフ、このヨハネは堕天で忙しいの……別のリトルデーモンに代わります!」

梨子『……もしもし?』

ルビィ「……ピ、ピギィィィィィィ!」

千歌「どうしてそんなに緊張してるの?梨子ちゃんだよ?」

花丸「電話だと緊張するずら。東京からだし!」

千歌「東京関係ある?」

曜「……」

千歌「じゃあ、曜ちゃん!」

曜「え?」

千歌「梨子ちゃんに話しておくこと、ない?」

曜「……うん……」

ピーッピーッ

千歌「あ、ごめん電池切れそう……」

曜「……」

千歌「またって言わないでよー!まただけど……」

梨子「ふふっ、じゃあ切るわね。他のみんなにもよろしく」

千歌「うん!」

千歌「よかったー、喜んでるみたいで」

曜「……」

曜「……」アイスを見つめる

千歌「じゃあ曜ちゃん!」

曜「?」

千歌「私たちも、もうちょっとだけがんばろっか!」

曜「……うん、そうだね!」アイスを隠す

 

 

ダイヤ「……」

果南「こんなに仕事溜めて……1人で抱え込んでたんでしょ?」

ダイヤ「違いますわ!これはただ……」

鞠莉「仕方ないなー、これからは私と果南が手伝ってあげましょう!……ん?」

新規部活動申請書

鞠莉「あれは……?」

ダイヤ「スクールアイドル部の申請書ですわ、以前千歌さんが持ってきた」

鞠莉「あら!最初は千歌っちと曜の2人だったのね」

果南「意外?」

鞠莉「てっきりstartは、千歌っちと梨子だとばかり思ってました」

ダイヤ「まあ、確かにそう見えなくもないですわね。今の状況からすると」

渡辺 曜

鞠莉「そうですね……」

 

 

曜「……」

曜「……これでよかったんだよね……」

鞠莉「……うりゃっ!Oh, これは果南にも劣らぬ――」

曜「――とりゃああああ!」

鞠莉「い……?」

鞠莉「Ouch!」

曜「?……!ま、鞠莉ちゃん!?」

鞠莉「えへへ……」

 

Bパート

 

曜「千歌ちゃんと?」

鞠莉「はい!上手く行ってなかったでしょ?」

曜「あ、あぁ……それなら大丈夫!あの後2人で練習して上手く行ったから!」

鞠莉「いいえ、ダンスではなく」

曜「え?」

鞠莉「千歌っちを梨子に取られて、ちょっぴり嫉妬FIRE~~~が燃え上がってたんじゃないの?」

曜「っ!?嫉妬!?ま、まさか、そんなことは……はうううう!!」

鞠莉「ぶっちゃけトーーク!する場ですよ、ここは」

曜「鞠莉ちゃん……」

鞠莉「話して。千歌っちにも梨子にも話せないでしょ?ほら」

曜「……」

曜「……私ね、昔から千歌ちゃんと一緒に何かやりたいなーって、ずっと思ってたんだけど」

曜「そのうち、中学生になって――」

千歌『そっか、曜ちゃん水泳部にしたんだ』

曜『千歌ちゃんは?』

千歌『私は……』

曜「――だから、千歌ちゃんが一緒にスクールアイドルやりたいって言ってくれたときは、すごく嬉しくて」

曜「これでやっと一緒にできるって思って。でも」

回想

曜「すぐに梨子ちゃんが入って、千歌ちゃんと2人で歌作って――」

曜「――気付いたら、みんなも一緒になってて。それで、思ったの」

曜「……千歌ちゃん、もしかして私と2人は、嫌だったのかなぁって……」

鞠莉「Why?なぜ?」

曜「私、全然そんなことないんだけど、なんか要領いいって思われてることが多くて」

曜「だから、そういう子と一緒にって、やりにくいのかなって……」

鞠莉「……えいっ」

曜「いたっ」

鞠莉「なに1人で勝手に決めつけてるんですか?」

曜「だって……」

鞠莉「うりゃうりゃうりゃうりゃ!」

鞠莉「曜は千歌っちのことが大好きなのでしょう?」

曜「?」

鞠莉「なら、本音でぶつかった方がいいよ」

曜「……?」

鞠莉「大好きな友達に本音を言わずに、2年間も無駄にしてしまった私が言うんだから、間違いありません!」

曜「……!」

 

 

曜「本音をぶつける、か……ううっ」

 

曜「おはよー!!」

千歌「あ、曜ちゃん!見てみて、これ!」

曜「?」

千歌「ほら!」

曜「わぁ、かわいい!どうしたの、これ?」

千歌「みんなにお礼だって送ってくれたの!梨子ちゃんが!」

曜「――!」

曜「……へぇー」

千歌「いいでしょー?梨子ちゃんもこれ付けて演奏するって!」

曜「……」

千歌「曜ちゃんのもあるよ!はい!」

曜「あ、ありがと……」

ダイヤ「特訓始めますわよー?」

「「「はーい!!!」」」

曜「……」シュシュを見つめる

千歌「曜ちゃん着替え急いでね!」

曜「……千歌ちゃん!」

千歌「?」

曜「…………がんばろうね!」

千歌「うん!」

 

 

曜「はぁ、結局話せなかった……」

曜「……本音って言っても、私なんて言えばいいんだろう――」

 

曜『千歌ちゃん!私と梨子ちゃん、どっちが大切なの?はっきりして!』

 

曜「――って、いやいや、違うよね……」

 

曜『千歌ちゃん……私のことあんまり、好きじゃないよね?』

千歌『?』

 

曜「――これもちがーーーーう!!!!」

曜「なら――!」

 

曜『私、渡辺曜は千歌ちゃんのことが、全速前進、ヨーソロー!』

千歌『……?』

 

曜「――ほわああああーーっ!……なんかわけわかんなくなってきた……」

rrr

曜「?」

桜内梨子 着信中

曜「……」

曜「……もしもし?」

曜「……ううん、平気平気。何かあったの?」

梨子「うん、曜ちゃんが私のポジションで歌うことになったって聞いたから。ごめんね、私のわがままで」

曜『ううん、全然』

梨子「私のことは気にしないで。2人でやりやすい形にしてね」

曜『でも、もう……」

梨子「……」

梨子「……無理に合わせちゃダメよ。曜ちゃんには曜ちゃんらしい動きがあるんだし」

曜『そうかな……』

梨子「千歌ちゃんも絶対そう思ってる」

曜『……そんなこと、ないよ……』

梨子「え?」

曜「千歌ちゃんの傍には、梨子ちゃんが一番合ってると思う。だって……」

曜「……千歌ちゃん、梨子ちゃんと居ると嬉しそうだし。梨子ちゃんのために、頑張るって言ってるし……」

梨子「……そんなこと思ってたんだ」

曜「……」ホロ

曜「っ!」

梨子『……千歌ちゃん、前話してたんだよ』

曜「え?」

 

梨子『うん、じゃ』

曜「……」

曜「千歌ちゃんが……」

千歌「――曜ちゃん!」

曜「……?」

曜「……」

千歌「――曜ちゃーん!!」

曜「……!!」

曜「千歌ちゃん……!どうして……!?」

千歌「練習しようと思って!」

曜「練習?」

千歌「うん!」

千歌「考えたんだけど、やっぱり曜ちゃん、自分のステップでダンスした方がいい!合わせるんじゃなくて、1から作り直した方がいい!」

千歌「――曜ちゃんと私の2人で!!」

曜「…………!!!」

曜「……っ!」

千歌「曜ちゃん!?」

 

曜「……!」

梨子『あのね。千歌ちゃん、前話してたんだよ』

梨子『曜ちゃんの誘い、いっつも断ってばかりで、ずっとそれが気になっているって』

梨子『だから、スクールアイドルは絶対一緒にやるんだって』

梨子『絶対曜ちゃんとやり遂げるって!』

曜「……」

千歌「あ……!……ん?」

曜「……」背を向ける

千歌「曜ちゃん……?」

曜「……」後ろに手を伸ばす

曜「……汗びっしょり……どうしたの?」

千歌「バス終わってたし、美渡姉たちも忙しいって言うし……」

曜「……っ」

千歌「曜ちゃん、なんかずっと気にしてたっぽかったから。居ても立ってもいられなくなって、へへ……」

千歌「……?」

曜「…………私、バカだ」

曜「バカヨウだ……!!」

千歌「バカヨウ……?……うわぁっ!?」

曜「っ……!」

千歌「ああっ、汚れるよー!」

曜「いいの!」

千歌「風邪引くよ!」

曜「いいの!!」

千歌「恥ずかしいってー!」

曜「いいの!!!」

千歌「もうなに、なんで泣いてんのー?」

曜「いいのー!!!!」

千歌「えへへ、なになに??」

 

 

「「「……」」」

曜「」頷く

千歌「」頷いてシュシュを見つめる

梨子「……」

梨子「……そろそろね」シュシュを見る

 

千歌「さあ行こう!ラブライブに向けて!私たちの第一歩に向けて!」

千歌「今、全力で輝こう!」

千歌「Aqours!」

「「「サンシャイン!!」」」

 

梨子『私ね、わかった気がするの(I think I get it now)。あのとき、どうして千歌ちゃんがスクールアイドルを始めようと思ったのか。スクールアイドルじゃなきゃ、ダメだったのか(Why she had to be a school idol)』

曜『うん!千歌ちゃんにとって、輝くっていうことは自分ひとりじゃなくて(shining isn't about herself,)誰かと手を取り合い、みんなで一緒に輝くことなんだよね(it's joining hands with others and shining all together)」

梨子『私や曜ちゃんや、普通のみんなが集まって(With me and you, and everyone else,)ひとりじゃとても作れない、大きな輝きを作る(we shined much brighter than anyone could alone)』

梨子『その輝きが、学校や聴いてる人に広がっていく。繋がっていく』

曜『それが、千歌ちゃんがやりたかったこと。スクールアイドルの中に見つけた、輝きなんだ』

 

想いよひとつになれ

 

ED