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10話写経

鞠莉「前回の!」

「「「ラブライブ!サンシャイン!!」」」

鞠莉「Aqoursの活動を複雑な気持ちで見ていた果南」

鞠莉『果南』衣装を差し出す

鞠莉「復学した果南はAqoursへのreturnを拒否したの」

ダイヤ『東京のイベントで果南さんは歌えなかったんじゃない。わざと歌わなかったんですの』

鞠莉「そこには、果南の本当の想いが」

果南『ハグ……しよ』

鞠莉「こうしてAqoursは、ついにパーフェクトナインとなったのです」

 

LINE

梨子『歌詞は?』

千歌『ゴメン(スタンプ)』

千歌『明日には必ず…』

梨子「はぁ……」

梨子『そのスタンプ見飽きた』

千歌『ゴメン(違うスタンプ)』

梨子「……」

梨子『そんなもの用意する時間があったら早く書いて』

梨子『GRR(怒)』

千歌『(スタンプ3連打)』

梨子「はぁ……」

メール着信

梨子「?」

梨子「……!」

出場登録期限のお知らせ

※このメールではピアノコンクールについてご案内させていただいております。

桜内 梨子 様

この度、開催されますピアノコンクールの出場登録期限が迫っておりますので、お知らせ致します。

ご確認の上、当事務局までご連絡いただけますでしょうか。

梨子「…………」

 

OP

 

千歌「あ゛つーいー……」

花丸「ずら~……」

善子「天の業火に闇の翼が……」

ルビィ「その服やめた方がいいんじゃ……」

曜「どうしたんですか?全員集めて」

ダイヤ「ふっふっふ……」

ダイヤ「さて!いよいよ今日から夏休み!」

鞠莉「Summer Vacationと言えばー!?」

ダイヤ「はい、あなた!」

千歌「えっ!?……やっぱり、海だよね?」

曜「夏休みは、パパが帰ってくるんだ!」

花丸「マルはおばあちゃん家に」

善子「――夏コミ!」

ダイヤ「💢💢……ぶっぶーですわ!!!あなたたちそれでもスクールアイドルなのですか!!?片腹痛い、片腹痛いですわ!」

「「「ゴクリ……」」」

 

 

千歌「だったら、なんだって言うんです?」

ダイヤ「いいですか?みなさん、夏と言えば?はい、ルビィ」

ルビィ「……たぶん、ラブライブ!

ダイヤ「さすが我が妹、かわいいでちゅねぇ~よくできまちたねぇ~」

ルビィ「がんばルビィ!」

千歌「……」

花丸「……」

善子「何この姉妹コント」

ダイヤ「コント言うな!夏と言えばラブライブ!その大会が開かれる季節なのです!」

ダイヤ「!」バッ

ルビィ「――!」サッ

ダイヤ「ラブライブ予選突破を目指して、Aqoursはこの特訓を行います!」

ダイヤ「これは、わたくしが独自のルートで手に入れたμ'sの合宿のスケジュールですわ!」

ルビィ「すごいお姉ちゃん!」

花丸「……遠泳10km……?」

善子「ランニング15km……」

千歌「こんなの無理だよ……」

果南「ま、なんとかなりそうね」

「「「!?」」」

曜「えっへへ」

ダイヤ「熱いハートがあればなんでもできますわ!」

ルビィ「ふんばルビィ!」

曜「なんでこんなにやる気なの……?」

鞠莉「ずっと我慢してただけに、今までの想いがシャイニーしたのかも」

梨子「……」

曜「……」

ダイヤ「なにをごちゃごちゃと!さ、外に行って始めますわよ!」

 

「「「「……」」」」

曜「……そーいえば千歌ちゃん!海の家の手伝いがあるって言ってなかった?」

千歌「あ!そーだそーだよ!自治会で出してる、海の家手伝うように言われてるのです!」ビシッ

果南「あ、私もだ」

ダイヤ「そんなぁ!?特訓はどうするんですの?」

千歌「残念ながらそのスケジュールでは……」敬礼

曜「もちろんサボりたいわけではなく……」敬礼

ダイヤ「…………」

ダイヤ「――!」ギラン

ルビィ「ピッ」

ようちか「「!!」」

鞠莉「――じゃあ、昼は全員で海の家手伝って、涼しいmorning&eveningに練習ってことにすればいいんじゃない?」

花丸「それ賛成ずら」

ダイヤ「それでは練習時間が……」

千歌「じゃあ、夏休みだしうちで合宿にしない?」

「「「合宿?」」」

千歌「ほら、うち旅館でしょ?(We've got an inn, right?) 頼んで一部屋借りれば、みんな泊まれるし」

曜「そうか、千歌ちゃん家なら目の前が海だもんね」

果南「移動がないぶん、早朝と夕方、時間取って練習できるもんね」

花丸「でも、急にみんなで泊まりに行って大丈夫ずらか?」

千歌「なんとかなるよ!じゃあ、決まり!」

 

ダイヤ「それでは明日の朝4時、海の家に集合ということで」

「「「お、おー……」」」

千歌「……?」

梨子「……」

千歌「梨子ちゃんどうかした?」

梨子「え?ううん、なんでもない」

 

 

自室

『海に還るもの 桜内梨子

梨子「……」

 

 

千歌「やっほーい!」

曜「まっぶしー!」

千歌「よーっし!」

曜「とりゃー!」

千歌「ぷはー……ぅわっ」

鞠莉「えっへへ、シャイニー!」

果南「(サーフィンしてる)」

ルビィ「ぷかぷか……」

曜「……」ニシシ

曜「」コチョコチョ

ルビィ「!?うゅ……」

曜「あははっ!」

千歌「梨子ちゃーん!」

梨子「……」

ダイヤ「結局遊んでばかりですわね……」

花丸「朝4時に来たら、マル以外誰もいなかったずら……」

善子「あったりまえよ。無理に決まってるじゃない」

ダイヤ「……ま、まあ?練習は後からきちんとするとして……それより、手伝いは午後からって言ってましたわね?確か」

 

海の家「」

ダイヤ「――!?」

ダイヤ「はて、そのお店はどこですの?」

花丸「現実を見るずら」

ダイヤ「うっ……」

ルビィ「ボロボロ……」

曜「あっはは……それに比べて、隣は――」

曜「――人がいっぱい」

花丸「都会ずら~!」

ダイヤ「ダメですわ……」

鞠莉「――都会の軍門に下るのデェスか?」

「「「?」」」

鞠莉「私たちはラブライブの決勝を目指しているんでしょう?あんなチャラチャラした店に負けるわけには行かないわ!」

ダイヤ「……鞠莉さん――」

ダイヤ「――あなたの言う通りですわ!!」

「「「……」」」

鞠莉「てへぺろ

果南「え?」

 

ちかりこ「「これ、なに……?」」

ダイヤ「それで、この海の家にお客を呼ぶのですわ。聞けば、去年も売上で隣に負けたそうではありませんか」

ダイヤ「今年はわたくしたちが救世主となるのです!」

ちかりこ「「っ……救世主!?」」

果南「ははは……」

善子「……どうしてあんなに熱くなってんの……?」

ルビィ「ちょっと昔いろいろあって……」

ダイヤ「――果南さん。とぅっ!」

「「「?」」」

ダイヤ「さぁ、果南さんはこのチラシを!」

ダイヤ「商売もスクールアイドルも大切なのは宣伝!」

果南「はぁ……」

ダイヤ「あなたのそのグッラァ~マラスな水着姿でお客を引き寄せるのですわ!他のジャリどもでは女の魅力に欠けますので。ふっふ」

果南「なんか、顔が怖いんだけど……」

千歌「じゃりってなーに?」

梨子「知らない方がいいと思う……」

 

 

ダイヤ「そして鞠莉さん!曜さん!善子さん!」

善子「ヨハネ!!」

ダイヤ「あなたたちには料理を担当してもらいますわ」

曜「はぁ……」

ダイヤ「都会の方々に負けない料理で、お客のハートを鷲掴みにするのですわ!」

曜「面白そうだねー!」

善子「堕天使の腕の見せどころ……!」

鞠莉「じゃあ、Let's cooking!」

ようよし「「おー!」」

 

曜「とりゃ!ほっ!たぁっ!それぃ!」

曜「ほい、おいしいヨキソバ(Niceoodles)!ヨーソロー!」

善子「クックック……」

曜「……?」

善子「クックックック……堕天使の涙……降臨……!」

曜「……」

鞠莉「Unbelievable……」

鞠莉「シャイ煮、complete……」

曜「……」

 

ダイヤ「さあ、これで客がドバドバと!」

「「「……」」」

ダイヤ「……なんで来ないんですの!!?」

「こんにちはー!」

ダイヤ「あ、はーい!」

「ここが千歌たちが手伝ってる海の家?」

「私ヨキソバ!」

曜「へい!ヨーソロー!」

千歌「みんなに連絡したら、すぐ来てくれたよ!」

果南「最初からこうすればよかったんだね。ほーんとダイヤはおばかさん」

鞠莉「ほんと、お・ば・さ・ん!」

ダイヤ「一文字抜けてますわ!!」

 

 

果南「はっ、はっ、はっ……ふぅ」

果南「さすがにお店の後だと、ちょっときついね」

果南「?」

ダイヤ「……うぅ……こんな特訓をμ'sはやっていたのですか……?」

ルビィ「す、すごすぎる……」

ダイヤ「」バタリ

 

果南「次は体幹をきちんと鍛えるよ!」

善子「……今こそ……!無我に……!(Must...eliminate the ego!)」

花丸「ずら~……!」

千歌「!?うわぁっ!」

善子「っ!」

花丸「ずらっ!」

ルビィ「ピギィ!」

「「「「~~~……」」」」

梨子「……ふふっ」

千歌「?」

千歌「……ふふ」

 

ルビィ「ひゃっこい……」

千歌「我慢して?まだ砂落ちてないよ」

ダイヤ「まったく、お湯はないんですの?」

ルビィ「それにしてもμ'sって、すごい特訓してたんだね!」

善子「リトルデーモンね」

花丸「違うずら」

美渡「あんたたち!他のお客さんもいるから、絶対うるさくしたらダメだからね!」

千歌「わかってるー!」

美渡「言ったからね!」

グゥ

鞠莉「I'm hungry! ごはんまだ?」

千歌「それが……」

 

 

「「「えぇ~!?」」」

千歌「美渡姉が余った食材は自分たちで処分しなさいって……」

梨子「そんなに余ったの?」

千歌「ヨキソバはほぼ売り切れたんだけど……」

千歌「シャイ煮と堕天使の涙、まったく売れてなくて」

善子「申し訳ない」鞠莉「デース!」

ルビィ「それってどんな味がするんですか?」

果南「ちょっと興味あるね」

梨子「そうですね」

花丸「マルも食べてみたいずら!」

よしまり「「いいですわ!!」」

 

鞠莉「シャイ煮、please……!」

善子「堕天使の涙に溺れなさい!」

よしまり「「さあ!召し上がれ!!」」

「「「い、いただきます……」」」

千歌「はむ……ん!?」

千歌「シャイ煮おいしい!!」

梨子「……でもいったい、中に何が入ってるの……?」

花丸「おかわりずら!」

鞠莉「ふっふーん、シャイ煮はワッターシが世界から集めたスッペーシャルな食材で作った究極の料理デース!」

ダイヤ「で、一杯いくらするんですの、これ……」

鞠莉「さあ?10万円くらいかなー」

「「「ぶーっ!!!」」」

花丸「じゅ、10万円!!?」

千歌「高すぎるよ!!」

鞠莉「え?そうかなー?」

果南「これだから金持ちは……」

ルビィ「えへへへ……次は、堕天使の涙を……あむっ」

ルビィ「――――」

ダイヤ「?ルビィ?」

ルビィ「――――ピギャァァァァァァァァァァァァ!!!!」

ルビィ「からいからいからいからいからいからいからいからい!!」

善子「フッ」

ダイヤ「ちょっと!いったい何を入れたんですの!?」

善子「タコの代わりに大量のタバスコで味付けした、これぞ堕天使の涙!!」

鞠莉「Oh!Strong hot!!!」

ダイヤ「平気ですの?」

善子「え?どうして?」

ダイヤ「どうしてじゃないですわ!」

 

梨子「そういえば歌詞は?」

千歌「うーん、なかなかね……」

曜「難産みたいだね。作曲は?」

梨子「いろいろ考えているけど、やっぱり歌詞のイメージもあるから」

千歌「いい歌にしないとね」

梨子「うん」

 

ルビィ「ふぇえ~……」

梨子「……ふふ」

メッセージを消去してもよろしいですか?

梨子「……」

メッセージを消去しました

梨子「……」目を閉じる

 

曜「千歌ちゃーん!ソース切れちゃったー!」

千歌「わかったー!うちから取ってくるね!」

 

千歌「……?」

志満「ピアノコンクール?」

梨子ママ「ええ、案内が来たらしいんだけど、あの子出るとも出ないとも言ってなくて」

志満「いえ、千歌からは何も聞いてないですけど……」

千歌「……」

 

Bパート

 

「「「Zzz……」」」

千歌「……」

千歌「やっぱり……」

千歌「この日って、ラブライブ予備予選と同じ日……」

千歌「……」

梨子「Zzz……」

千歌「梨子ちゃん……」

千歌「梨子ちゃーん……」

千歌「梨子ちゃーん」

梨子「千歌ちゃん……面白がってませんか……?」

千歌「えへへ……」

 

梨子「バレてたか……」

千歌「……」

梨子「心配しなくて大丈夫。ちゃんとラブライブに出るから」

千歌「え?」

梨子「確かに、初めて知らせが届いたときはちょっと戸惑ったよ?チャンスがあったらもう一度って気持ちもあったし」

梨子「でも、合宿が始まってみんなと一緒に過ごして」

千歌「……」

梨子「ここに越してきてから、この学校やみんなやスクールアイドルが、自分の中でどんどん大きくなって」

梨子「みんなとのAqoursの活動が楽しくて、千歌ちゃんとの出会いも」

梨子「自分に聞いたの」

千歌「……」

梨子「どっちが、大切なのか」

梨子「すぐ答えは出た」

梨子「今の私の居場所は、ここなんだって」

千歌「……そっか」

梨子「今の私の目標は、今までで一番の曲を作って予選を突破すること!それだけ」

千歌「……!うん、わかった。梨子ちゃんがそう言うなら……」

梨子「だから早く歌詞ください」

千歌「えぇー!?今言うそれ!?」

梨子「ふふっ、当たり前でしょ?さ、風邪引くといけないから戻ろ」

千歌「……」

千歌「……うん」

 

 

ちかりこ「「へーい!!」」

かなまり「「あははは!!」」

ちかりこ「「もー!!」」

曜「はい、ヨキソバ!」

ルビマル「「……!」」グラグラ

ダイヤ「シャイ煮をおひとつ――」

ルビマル「「!!」」ガッシャーン

ルビマル「「ふぇぇ……」」

 

千歌「どこ行くの?」

果南「梨子ちゃんとダンスの相談。来る?」

千歌「いいの!?」

 

梨子「大切な、もの?」

果南「それが歌詞のテーマ?」

千歌「うん。まだ、出だしだけしか書けてないんだけど……」

梨子「……」

梨子「……大切な、もの……」

千歌「……?」

机の上の楽譜

果南「梨子ちゃん?」

梨子「え?」

果南「梨子ちゃんも読んでみて、どう?」

千歌「……」

梨子「ああ、はい……」

千歌「……」

海に還るもの

千歌「あの曲……」

 

 

よしまり「「はぁあー……」」

千歌「今日も売れなかったんだね……?」

曜「できた!カレーにしてみました!」

曜「船乗りカレー、withシャイ煮と――愉快な堕天使の涙たち(イケボ)」

「「「……」」」

ルビィ「うぅ……ルビィ死んじゃうかも……」

曜「じゃあ、梨子ちゃんから召し上がれ!」

梨子「うっ……」

梨子「あむっ……ん!?」

梨子「おいしい……!」

ちかよしまり「「「!」」」

梨子「すごい、こんな特技あったんだ!」

鞠莉「んん~っ!Delicious!」

曜「パパから教わった船乗りカレーはなんにでも合うんだ!」

ダイヤ「フッフッフ……これなら明日は完売ですわ……」

「「「……」」」

ルビィ「お姉ちゃん……?」

花丸「おかわりずら!」

善子「はやっ!」

曜「あっはは!」

曜「……?」

曜「わっ!千歌ちゃんどうしたの?」

千歌「……ううん、なんでもないよ。ありがと」

曜「……?」

梨子「あはははっ」

曜「……」

 

 

ダイヤ「では!これからラブライブの歴史と、レジェンドスクールアイドルの講義を行いますわ!」

果南「……今から?」

ルビィ「うわぁ~!」

ダイヤ「だいたいあなた方は、スクールアイドルでありながらラブライブのなんたるかを知らなすぎですわ」

「「「……」」」

ダイヤ「まずはA-RISEの誕生から……ん?」

「「「……?」」」

鞠莉「……」

ダイヤ「鞠莉さん?聞こえてますか?」

ダイヤ「おーい、Missマリー?」

鞠莉「……」ペラッ

ダイヤ「~~~~!!!!」

ダイヤ「あぅっ」バタリ

ルビィ「お、お姉ちゃん!?」

「「「ふぅ……」」」

千歌「――っ!」

千歌「……」ソーッ

美渡「――!!!」

千歌「……っ今日はもう遅いから早く寝よ!!」

曜「遅いって、まだ9時だよ?」

千歌「今日のところは早く静かにしないと、旅館の神様に尻子玉抜かれるよ!」

曜「よ、よーそろー……」

美渡「……」スッ

千歌「……ふぅ……」

 

 

「「「Zzz……」」」

ダイヤ「目が……目がぁ……」

千歌「……」

千歌「梨子ちゃん!」

梨子「……?」

梨子「なーに……?」

千歌「ひとつお願いがあるの」

 

梨子「こんな夜中にどこ行くの?」

千歌「いいからいいからー!」

 

千歌「考えてみたら、聞いてみたことなかったなって。ここだったら思いっきり弾いても大丈夫だから」

千歌「梨子ちゃんが自分で考えて、悩んで、一生懸命気持ち込めて作った曲でしょ?聴いてみたくて!」

梨子「でも……」

千歌「おねがい!少しだけでいいから」

梨子「……そんな、良い曲じゃないよ?」

梨子「……はぁ……」

梨子「……」

梨子「――」♪~

千歌「……!」

 

千歌「良い曲だね」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「すっごく良い曲だよ、梨子ちゃんがいっぱい詰まった」

千歌「……梨子ちゃん」

梨子「?」

千歌「ピアノコンクール出てほしい」

梨子「……!!」

千歌「……こんなこと言うの、変だよね。めちゃくちゃだよね」

千歌「スクールアイドルに誘ったのは私なのに。梨子ちゃん、Aqoursの方が大切って言ってくれたのに」

千歌「……でも、でもね!」

梨子「私が一緒じゃ、嫌……?」

千歌「違うよ!一緒がいいに決まってるよ!!」

千歌「……思い出したの。最初に梨子ちゃん誘ったときのこと」

梨子「……」

千歌「あのとき私、思ってた。スクールアイドルを一緒に続けて、梨子ちゃんの中の何かが変わって、またピアノに前向きに取り組めたら、素晴らしいなって。素敵だなって!そう思ってた、って」

梨子「……でも……」

千歌「……」手を差し出す

千歌「この町や学校や、みんなが大切なのはわかるよ?私も同じだもん」

千歌「でもね、梨子ちゃんにとってピアノは、同じくらい大切なものだったんじゃないの?」

梨子「……!」

千歌「その気持ちに、答えを出してあげて?」

梨子「……」

千歌「私待ってるから!どこにも行かないって、ここでみんなと一緒に待ってるって約束するから、だから……!」

梨子「――!」

千歌「……!」

梨子「――ほんと、変な人……!」

千歌「……!」

梨子「――」

千歌「――」

梨子「……大好きだよ」

 

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