7話写経

ダイヤ「前回の!」

「「「ラブライブ!サンシャイン!!」」」

『『『統廃合!?』』』

ダイヤ「Aqoursは学校存続に向けて、活動を開始」

千歌『特に何も無いです!』

ダイヤ「この学校と町の魅力を伝えようと、悪戦苦闘」

鞠莉『努力の量と結果は比例しません!』

ダイヤ「千歌たちは奮起して――」

梨子『これなんじゃないかな。この町や学校のいいところって』

千歌『――そうだ!』

ダイヤ「学校存続に向けて、大きな一歩を踏み出したのですわ」

 

 

千歌「この前のPVが5万再生?」

曜「ほんとに?」

善子「ランタンが綺麗だって評判になったみたい」

善子「ランキングも……」

梨子「99位!?」

花丸「ずら!?」

千歌「……来た!きたきたー!それって全国でってことでしょ?5000以上いるスクールアイドルの中で、100位以内ってことでしょ!?」

梨子「一時的な盛り上がりってこともあるかもしれないけど、それでもすごいわね!」

ルビィ「ランキング上昇率では1位!」

花丸「わぁ~、すごいずら!」

千歌「なんかさ、このまま行ったらラブライブ優勝できちゃうかも!」

曜「優勝?」

梨子「そんな簡単なわけないでしょう?」

千歌「分かっているけど、でも可能性は0じゃないってことだよ」

メール

善子「?これ……」

千歌「なになに?」

ルビィ「Aqoursのみなさん、東京スクールアイドルワールド運営委員会」

曜「東京?」

ルビィ「って書いてあります」

千歌「東京って、あの東にある京の……」

梨子「……なんの説明にもなってないけど」

「「「「「「……」」」」」」

「「「「「「……!!」」」」」」

「「「「「「東京だー!」」」」」」

千歌「わぁ……!」

 

OP

 

ダイヤ「東京?」

ルビィ「うん……」

ルビィ「イベントで、一緒に歌いませんかって」

ダイヤ「東京の、スクールアイドルイベント……」

ルビィ「うぅ……あ、ちゃんとしたイベントで、去年入賞したスクールアイドルもたくさん出るみたいで――」

千歌『行きます!』

梨子『交通費とか大丈夫なの?』

千歌『うぁ~お小遣い前借りでー!』

ルビィ「――って、千歌ちゃんが」

ダイヤ「……」

ルビィ「……」

ダイヤ「……東京の……」

ルビィ「やっぱり、ダメ?」

ダイヤ「鞠莉さんはなんと言ってるの?」

ルビィ「みんなが良ければ、理事長として許可を出すって」

ダイヤ「……」

ダイヤ「……」スタスタ

ルビィ「……お姉ちゃん!」

ダイヤ「……」

ルビィ「お姉ちゃんは、やっぱり嫌なの?ルビィがスクールアイドル続けること……」

ダイヤ「……ルビィ」

ルビィ「?」

ダイヤ「ルビィは自分の意志で、スクールアイドルを始めると決めたのですよね?」

ルビィ「うん」

ダイヤ「だったら、誰がどう思おうが関係ありません、でしょう?」

ルビィ「でも……」

ダイヤ「ごめんなさい、混乱させてしまってますよね」

ダイヤ「あなたは気にしなくていいの。わたくしは、ただ……」

ルビィ「ただ……?」

ダイヤ「……いえ、もう遅いから、今日は寝なさい」

ルビィ「…………」

 

 

鞠莉「来ると思った」

ダイヤ「……どういうつもりですの」

ダイヤ「あの子たちを今、東京に行かせるのがどういうことかわかっているのでしょう?」

鞠莉「ならば止めればいいのに」

ダイヤ「……!」

鞠莉「ダイヤが本気で止めれば、あの子たち諦めるかもしれないよ?」

鞠莉「ダイヤも期待してるんじゃない?私たちが乗り越えられなかった壁を、乗り越えてくれることを」

ダイヤ「……もし越えられなかったらどうなるか、充分知っているでしょう?取り返しがつかないことになるかもしれないのですよ」

鞠莉「だからと言って、避けるわけには行かないの。本気でスクールアイドルとして、学校を救おうと考えているなら」

ダイヤ「っ……!」

鞠莉「……」

ダイヤ「……変わっていませんわね、あの頃と」

 

 

千歌「東京トップス!」

千歌「東京スカート!」

千歌「東京シューズ!」

千歌「そしてー、東京バッグ!」

梨子「……いったい何がどうしたの?」

千歌「かわいいでしょ!」

美渡「クックックッ……w」

梨子「東京行くからってそんなに構えなくても……」

美渡「やべっ」

千歌「?梨子ちゃんはいいよ、内浦から東京行くなんて一大イベントなんだよ!」

梨子「……」

「「おはようございまーす」」

梨子「!……あはは……――っ!?」

ルビィ「どうでしょう……ちゃんとしてますか?」

梨子「っ……」

千歌「うっわぁぁ~……」

花丸「こ、これで、渋谷の険しい谷も大丈夫ずらか!」

梨子「……なに、その仰々しい格好は……」

「「がーん!!」」

梨子「それに渋谷は険しくない」

千歌「2人とも地方感丸出しだよ」

梨子「あなたもよ」

千歌「ええぇ~!!」

 

 

花丸「結局、いつもの服になってしまった……」

梨子「そっちの方が、かわいいと思うけど?」

花丸「本当ずら?」

梨子「ええ。でもそのずらは気をつけた方がいいかも……」

ルビィ「……」

花丸「ずら!」

ルビィ「……」

ダイヤ『ルビィ。気持ちを、強く持つのですよ』

ルビィ「……どういう意味だろう」

花丸「ルビィちゃん」

ルビィ「?」

花丸「マルがずらって言いそうになったら、止めてね?」

ルビィ「……うん」

 

曜「遅いなー……」

善子「フフフ……」

曜「……」

善子「天つ雲居の彼方から堕天したるこの私が、魔都にて冥府より数多のリトルデーモンを召喚しましょう……」

「ねえねえ、あれなに?」

「しっ見ちゃダメ」

曜「……ものすごく注目されてるんですけど……」

「「「くっくっく」」」

千歌「善子ちゃんも」

ルビィ「やってしまいましたね」

善子「っ!」

花丸「善子ちゃんもすっかり堕天使ずらー」

善子「ぐぬぬぬ……」

曜「みんな遅いよー!」

善子「善子じゃなくて――」

「「「!?」」」

善子「ヨハネ!」

周りが逃げ出す

「こっち来なさい!」

善子「せっかくのステージ!溜まりに溜まった堕天使キャラを解放しまくるの!」

「「「「お、おう……」」」」

 

志満「梨子ちゃん」

梨子「はい」

志満「みんな、あんまり東京に慣れてないからよろしくね」

梨子「……はい」

「千歌ー!」

千歌「あ、むっちゃん!」

「イベント、頑張ってきてね!」

「これ、クラスみんなから」

千歌「わぁ、ありがとう!」

「それ食べて、浦女のすごいところ見せてやって!」

千歌「(真剣な表情)……うん!頑張る!」

「いってらっしゃーい!」

千歌「いってきまーーす!!!」

 

 

千歌「次の電車、どっち?」

曜「えーっと、こっち?」

善子「感じる……魔都の波動を……」

花丸「美味しいずらー」

善子「雰囲気こわれる!」

千歌「うわぁ~……!」根府川駅から国府津の海を見る

 

 

善子「フフ……」

「お願いします!」

善子「フフ……」

「はいいくよー」

善子「ここが、遍く魔の者が闊歩すると言い伝えられる約束の地……魔都、東京」

千歌「うわぁ~、見てみて!ほらあれ、スクールアイドルの広告だよね!?」

曜「はしゃいでると、地方から来たって思われちゃうよ」

ルビィ「そ、そうですよね……慣れてますーって感じにしないと」

千歌「そっか……うん!」

千歌「ほっほっ、ほんと原宿っていっつもこれだからマジやばくなーい?ほーっほっほっほ!」

「ふふ、かわいいわね」

曜「千歌ちゃん」

梨子「ここ、アキバ……」

千歌「てへぺろ!」

ルビィ「あれぇ?」

花丸「うわあぁあぁ~……未来ずら、未来ず――!」

ルビィ「」肩ポン

花丸「――ふぅ」

ルビィ「……あれ、みんなは?」

 

千歌「かがやく~~!!」

千歌「缶バッジもこんなに種類がある!あ、あぁ、このポスター見るの初めて!」

曜「あっ、かわいい!」

梨子「時間なくなるわよー?」

善子「あれ?花丸とルビィは?」

梨子「?」

善子「!」

黒魔術ショップ堕天使

善子「……堕天使……」ゴクリ

曜「♪~……?」

制服専門店

曜「……制服……100種類以上……!?」ゴクリ

千歌「さぁ、じゃあみんなで明日のライブの成功を祈って、神社の方に……!」

梨子「……」

千歌「……あれ?」

 

千歌「うん、うん!大きなビルの下!見えない?」

ルビィ「あぁ、いました!」

花丸「すみませ~ん!」

千歌「善子ちゃんと曜ちゃんは?」

梨子「2人とも場所はわかるから、もう少ししたら行くって」

千歌「もう少しって?」

梨子「さぁ……」

千歌「もう!みんな勝手なんだから!」

梨子「しょうがないわね……」

梨子「……?」

新作同人誌

梨子「――はっ!?壁……クイ……!?」

千歌「梨子ちゃん?」

梨子「!?な、なんでもない!!」

千歌「なにが?」

梨子「い、いえ……!わ、私、ちょっとお手洗い行ってくるねー!」

千歌「ええぇぇええー!!?」

 

 

千歌「もう、時間無くなっちゃったよー。せっかくじっくり見ようと思ったのに……」

梨子「……!!」同人誌を背中に隠す

善子「な、なによ!だから言ってるでしょ、これはライブのための道具なの!」

千歌「はぁ……そんな格好して……」

曜「だって、神社に行くって言ってたから!似合いますでしょうか!」

千歌「……敬礼は違うと思う」

 

千歌「――ここだ」

ルビィ「これが、μ'sがいつも練習していたって階段……!」

千歌「……うん……!」

千歌「……登ってみない?」

梨子「そうね」

千歌「よーし!じゃあみんな行くよー!よーい!」

「「うぇぇ!?」」「待ちなさいよー!」

千歌(……μ'sが登ってたんだ……!ここを……!)

千歌(……ラブライブを、目指して……!)

千歌「――はぁ、はぁ、はぁ……」

♪~

千歌「……?」

Saint Snow「♪~」

千歌「……!」

Saint Snow「……」

千歌「……あ」

Saint Snow「……フフ」

 

Bパート

 

聖良「こんにちは」

千歌「こ、こんにちは」

梨子「千歌ちゃん?」

善子「まさか、天界勅使?」

聖良「あら?あなたたちもしかして、Aqoursのみなさん?」

千歌「うそ、どうして……」

善子「この子、脳内に直接……!」

花丸「マルたち、もうそんなに有名人?」

ルビィ「……!ピギィ!」

聖良「……PV、見ました。素晴らしかったです」

千歌「あ、ありがとうございます!」

聖良「もしかして……明日のイベントでいらしたんですか?」

千歌「はい」

聖良「そうですか。楽しみにしてます」

理亞「――!」

梨子「!?」

曜「!?」

よしまるびぃ「!?」

理亞「……」

聖良「……では」

理亞「……」

ルビィ「……すごいです」

花丸「東京の女子高生って、みんなこんなにすごいずら?」

善子「あったりまえでしょ!東京よ、東京!」

千歌「……歌、綺麗だったな……」

 

 

花丸「ふぅぅ~、落ち着くずら~」

梨子「気に入ってくれたみたいでうれしいわ」

曜「なんか、修学旅行みたいで楽しいね!」

ルビィ「あはは……」

善子「堕天使ヨハネ、降臨!やばい……かっこいい……!」

花丸「ご満悦ずら」

善子「あんただって、東京のお菓子でご満悦のくせに!」

梨子「降りなさい!」

善子「ううっ……」

花丸「お土産に買ったけど、夜食用にもまだ別に取ってあるず……ん……?」

曜「ほえ?」

梨子「旅館のじゃなかったの?」

花丸「マルのバックトゥザピヨコ饅頭ーー!!」

ルビィ「花丸ちゃん、夜食べると太るよ?」

善子「静かにして!集中できないでしょ!」

花丸「もういいずら、食べちゃうずら!はむっ」

ルビィ「……それより、そろそろ布団敷かなきゃ……っおっとっとっ……ピギィ!?」

千歌「――ねえ!今、旅館の人に聞いたんだけ……ど……あれ?」

 

曜「音ノ木坂って、μ'sの?」

千歌「うん、この近くなんだって。梨子ちゃん?」

梨子「?」

千歌「今からさ、行ってみない?」

梨子「え……?」

千歌「みんなで!」

「「「え?」」」

千歌「私、一回行ってみたいって思ってたんだ!μ'sが頑張って守った高校、μ'sが練習していた学校!」

梨子「……」

ルビィ「ルビィも行ってみたい!」

曜「私も賛成!」

花丸「東京の夜は物騒じゃないずら?」

善子「な、なに?怖いの?(Is it scary?)」

花丸「善子ちゃん、震えてるずら……」

梨子「ごめん、私はいい……」

「「「え?」」」

梨子「先に寝てるから、みんなで行ってきて」

「「「……」」」

千歌「梨子ちゃん……」

曜「……やっぱり、寝よっか」

ルビィ「……そうですね、明日ライブですし」

千歌「……」

 

 

梨子「……」

梨子「?」

善子「……スティグマ天使……」

梨子「……」

千歌「……眠れないの?」

梨子「……千歌ちゃんも?」

千歌「うん、なんとなく」

梨子「……ごめんね、なんか空気悪くしちゃって」

千歌「ううん、こっちこそ……ごめん」

梨子「……」

梨子「……音ノ木坂って、伝統的に音楽で有名な高校なの」

梨子「私、中学の頃ピアノの全国大会行ったせいか、高校では結構期待されてて」

千歌「……そうだったんだ」

梨子「音ノ木坂が嫌いなわけじゃないの。ただ、期待に応えなきゃって……いつも練習ばかりしてて」

梨子「……でも結局、大会では上手く行かなくて」

千歌「期待されるって、どういう気持ちなんだろうね」

梨子「え?」

千歌「沼津出る時、みんな見送りに来てくれたでしょ?」

のっぽパンの辺りの回想

千歌「みんなが来てくれて、すごいうれしかったけど……実はちょっぴり怖かった」

千歌「『期待に応えなくちゃ』って、『失敗できないぞ』って」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「……ごめんね。全然関係ない話して」

梨子「……ううん、ありがとう」

千歌「え?」

梨子「……寝よ。明日のために」

千歌「……うん!」

 

 

千歌「……」

千歌「……」

 

千歌「……」

千歌「……よし」

 

千歌「……はっ、はっ、はっ……」

千歌「……ふぅ」

UTXモニター

千歌「わぁ……!」

千歌(……ここで初めて見たんだ。スクールアイドルを……μ'sを……!)

曜「千歌ちゃん!」

千歌「?」

「「「はぁ……はぁ……」」」

曜「やっぱり、ここだったんだね!」

千歌「……みんな……」

梨子「練習行くなら声かけて?」

善子「1人で抜け駆けなんてしないでよね!」

花丸「帰りに神社でお祈りするずらー!」

ルビィ「だね!」

千歌「うん!」

千歌「?」

「「「「「?」」」」

LoveLive! School idol project

千歌「……ラブ、ライブ……」

ルビィ「ラブライブ!今年のラブライブが発表になりました!」

ENTRY START AKIBA DOME

曜「ついに来たね」

梨子「どうするの?」

千歌「……もちろん出るよ!」

千歌「μ'sがそうだったように、学校を救ったように!」

千歌「さあ、行こう!今、全力で輝こう!」

「「「「「「Aqours!サンシャイン!!」」」」」」

 

 

千歌「ランキング?」

「えぇ。会場のお客さんの投票で、出場するスクールアイドルのランキングを決めることになったのー!」

曜「上位に入れば、一気に有名になるチャンスってことですか?」

「まぁ、そうだね!Aqoursの出番は2番目!元気にはっちゃけちゃってね!」

千歌「2番……」

梨子「前座ってことね……」

ルビィ「仕方ないですよ、周りは全部ラブライブの決勝に出たことがあるグループばかりですから」

花丸「そうずらか……」

千歌「でも、チャンスなんだ。頑張らなきゃ」

 

 

曜「緊張してる?」

梨子「そりゃあね……」

曜「じゃあ、私と一緒に敬礼!おはヨーソロー!」

梨子「お、おはヨーソロー……」

曜「よくできました!緊張が解けるおまじないだよ!」

花丸「ルビィちゃん」

曜「?」

ルビィ「……やっぱり無理です……!」

花丸「……ルビィちゃん。ふんばるビィ、ずら」

善子「堕天使の神気を以って、天界を穿つ時が来たのです」

千歌「ダメダメ、弱気になっちゃ」

Aqoursのみなさーん、お願いしまーす!」

 

ルビィ「す、すごい人です……」

善子「だっ、だ、だ、大丈夫よ!」

千歌「……ふふっ」

Saint Snow「……」

千歌「……!」

聖良「……よろしくお願いしますね」

千歌「……スクールアイドル、だったんですか」

聖良「あれ、言ってませんでしたっけ」

聖良「私は、鹿角聖良」

理亞「……」

聖良「理亞」

理亞「……」

聖良「見てて、私たち――Saint Snowのステージを」

 

ED